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純粋な力と力がぶつかり合う。
一対一、他者の介在を許さぬ、原始的な戦い。
そこは、冥界にあって妖怪すらも住まぬ不毛の荒野。
知性を持たぬ強暴な怪物たちの暮らす場所。

下級妖怪など一刻とて存在できぬであろう死の大地に、閻魔王はふとした気まぐれから足を向けた。
気配を消して、まるで物見遊山でもするかのような軽い足取りで歩いていく。
異形の妖魔たちが気付いたところでどうということもない。
実力の差を感じ取れないような生存本能の弱いものは、この場所では生きていくことなど叶わぬ。
時折飛び掛かってくる憐れな異形を薙ぎ払いつつ、目的地に到達したので足を止めた。

濃い血と死の臭い。
点々とあたりを彩る異形の千切れ飛んだ四肢。
戦いの気配。

大きいものと小さいものの力がぶつかり合う。
大きい方が優勢。
だが、小さい方の妖気が膨れ上がり、大きい方を飲み込み、弾けた。
次の瞬間、横たわっているのは巨大な異形。
生を勝ち取ったのは、閻魔王の知る者だった。


名を紅孩児。


閻魔王と並び冥界を統べし牛魔王の息子。

 




『瞳の中のデカダンス』


一体いつからここでこのようなことをしているのか、衣服はボロボロで髪は乱れ、蓄積した疲労とダメージでふらついている。
だが、殺した妖魔の血がまた別の妖魔を呼び、紅孩児の前には倒したものよりも更に強大な異形が現れる。

あれは、少し荷が重そうだ。

閻魔王は、消していた妖気を開放して一歩を踏み出した。

刹那のうちに、空気が、変わる。

冥界を統べし閻魔王の魔気は、他の妖怪とははっきりと一線を画している。
圧倒的な力。
息を飲んだ紅孩児が振り返り、妖魔も本能的な恐怖に動きを止めた。
強大な力を持ちながらもこの場所から出ることすら叶わぬ憐れな異形に、言葉を発することなく語りかける。

『この私に、牙を向けるつもりか?冥界の王たる、この私に。

 身 の 程 を 知 れ 愚 か 者 


体感できるほどに、大気が震撼した。
その瞬間、すべての存在が王の前にひれ伏す。
まるでそれが当たり前のことであるように。

…やがて妖魔は去っていく。

閻魔王は魔気の放出をやめた。
まるで何事もなかったかのように、ただ不毛の大地がそこには続いている。
そして閻魔王は、まるで近所で知り合いに合ったとでも言うように気軽に、想定外の事態に立ちつくしている紅孩児に声をかけた。

「このようなところで会うとは、奇遇だな。紅孩児」

「えん…まおう、さま」
「修行にしては少々無理が過ぎるのではないか?」
からかいを含んだ口調に紅孩児の顔が悔しそうに歪んだ。
「ッ……お見苦しいところをお見せして申し訳ありません。失礼します」
踵を返したその足元はおぼつかない。
それでも妖怪たちの居住地区とは反対の方向へと歩き出す負けん気がいかにも『らしい』。
牛魔王がやらせているのか、自発的に無茶なことをしているのか。
ここで無理をして命を落とすようなことがあれば、それはそれでこの男はその程度の器であったということだ。
紅孩児の上司でも保護者でもない閻魔王の関知することではない。
だが、閻魔王にはここに足を運んだ目的がある。
紅孩児を止める確かな理由があった。

「まあ待て。ここで会ったのも何かの縁。…どうだ?茶の一杯でも」

「………………………………は?」

一体何を、と振り返る紅孩児の視線の先には、既にテーブルと椅子と茶器が並んでいる。
閻魔王ほどの魔力を持っていれば、この程度のことは造作もない。
振り返り様の怪訝そうな瞳が今度は点になったのを見て、閻魔王は口元に笑みを刻んだ。
しばし無言のお見合いが続く。

「…………いえ、折角ですが。失礼します」

しかしすぐに我に返った紅孩児が、断って再び踵を返した。
もちろん、断られることなど予想していた閻魔王である。

「ふむ……。紅孩児。お前は牛魔王の息子……冥界の皇子であろう」

ぴたり、と紅孩児の足が止まる。
牛魔王の名に、心が動いたのが閻魔王のところにまで伝わってきた。

「いずれ牛魔王の片腕となるべき者が、敵を前に尻尾を巻いて逃げ出すか?妖怪であるなら、毒を食らわば皿まで。むしろ隙を見て私を殺害せしめんとするほどの気概を見せて欲しいものだな」
振り返った紅孩児の眉根が激しく寄った。
閻魔王は(もちろん演技で)軽蔑を含んだ視線を投げながらも、内心その単純さを微笑ましく感じる。

……血の繋がりはないというのに、なんと似たもの親子なのだ、これらは。

またもやしばしのお見合いの後、紅孩児が不信感を隠そうともしない表情のまま、口を開いた。
その言葉は、もちろん予想通りのもので。

「……………いただきます」

閻魔王は、膝を打って笑い出したくなる衝動と戦わなくてはならなかった。




紅孩児。

この男の出現は、当時の冥界を騒然とさせた。
閻魔王と並び立つ冥界の王でありながら、親族はもとより、特定の部下を重用することすらなかった孤高の王、牛魔王が、唐突に『息子』を作ったのである。
力の強いもののみが上に立つことが出来る冥界において、世襲制は重んじられていないが、力の強さは親から子へと遺伝する。
強大な魔力を秘めて生まれてきた子供は、親が自分の存在を脅かされることを恐れて、殺されてしまうこともそう珍しいことではない。
牛魔王もご多分に漏れずそうした過去を持ち、それがゆえに『王は自分一人で十分だ』というように家族も親しい者も持たぬのだ、というのが冥界に住まう妖怪たちの認識であった。
それが唐突に養子を育て始めた。
…などといえば、驚く者がいるのも無理からぬことであろう。
ゴシップなどというものには何の興味もない閻魔王ですら、『一体どんな奇特な妖怪が……』と想像を膨らませたほどである。

三流のタブロイド誌には
『牛魔王引退準備か?
『義理の息子は酸鼻極まる儀式の贄か、それとも暇潰しの玩具か!?』
などという俗悪な見出しがおどり(もちろんそれら新聞社は今は存在していない)、取材をしようなどと思い立ってしまった命知らずの記者達の姿を、その後見たものは誰もいない。


噂も落ち着いたある時、閻魔王は紅孩児を伴う牛魔王と『たまたま』遭遇した。

『たまたま通りかかった』と言ったのは牛魔王だ。
…が、その時閻魔王が歩いていたのは閻魔王の領地であったし、本拠地である自城とはそう離れていない場所だった。
敵であるはずの牛魔王がたまたま通りかかるような場所ではない。
あれはもう、完全に息子自慢に来たのだと、閻魔王は踏んでいる。

閑話休題。

『紅孩児』は予想外でもあったし、予想通りでもあった。
驚いたのは、瞳の色だ。
色素の話ではない。
妖怪がみな持っているもの……何かに渇き、求める、欲望。
それは種の本能であり、渇望することは生きること。
奪うことでのみ渇きを癒すことが出来る……忌々しい(閻魔王の中にも確かに存在する)悪性遺伝子病。
その渇望は必ずしも悪い方向に向かうわけではない。
しかし生れ落ちたその瞬間から、力がなければ搾取され続ける環境を生きなければならないものが抱くのは、やはり憎悪や恐怖など負の感情であることが多いだろう。

だが、不思議なことに紅孩児からはそうしたものを感じなかったのだ。

瞳の映す色は、無色。
何かへの渇望がないわけではない。
ただ、無感情なのではないかと思うほどに、そこに不純物は混ざっていないのだ。
『生物』という括りよりも『事象』と言ったほうが近いのではないかとさえ思った。
雨が降れば地面に雨がしみこむように……そこに感情を移さずに、ただ力のみを求める。
生への執着から来る渇望ではない。
そのような稀有な例を、閻魔王は初めて見た。
だからか、と納得もした。
あの、力を求めること以外に何の興味もない牛魔王が側に置きたいと思うほどの者が、ただ潜在能力が高いだけの妖怪であるはずもない。
初対面の時はうっかり牛魔王で遊んでしまったので、紅孩児とはそう大した会話も出来なかったが、できれば保護者のいないところで話を(もっと正直に言うならば観察を)してみたいと思っていたのだ。
そして機会は訪れた、というわけである。

正面に座る紅孩児は、茶を飲むではなく探るような視線を向けている。
もちろんそれは毒を警戒してではなく、閻魔王の真意を測ろうとしてだろう。
閻魔王はそれを涼しい表情で受け、さらりと流しながら奇妙な茶の時間を楽しむ。

傍から見たら不思議な光景である。
殺伐とした不毛の荒野で茶を嗜む二人。
それをも楽しみながら、閻魔王は口を開いた。

「牛魔王は……父は、どうだ?優しいか?」

この二人の間柄からすれば、まあ何とも妙な問いかけである。
閻魔王と牛魔王の付き合いは古いが、およそ友好的関係であったことはない。(…と、牛魔王は断言するであろう)
何故、そんなことを、と警戒するかとも思ったが、紅孩児は意外にも素直に答えた。

「……優しい……?よく、わかりません」

不思議そうに首を傾げて。
「父は、俺……私をお側に置いて下さっている。その事実に応えたいと思いこそすれ、それ以上の何かが欲しいとは思いません」

まあ、確かに子育てを楽しんでいる牛魔王など想像できない。

『よくわかりません』と言った紅孩児は、本当にわからないという表情をしていた。
その言葉の通り、本当に親子らしい交流などないのだろう。
牛魔王自身にも『優しさ』などというものは理解できないに違いない。
尤も、それと定義付けぬだけで、あの男に『優しさ』に類する感情が皆無だとは閻魔王は思っていないが。

「では、父は好きか?」
「父は私の存在理由であり、ただ一人の支配者です。好悪の感情を抱く必要性を感じません」
まだ幾分か幼さの残る、しかし毅然とした表情。
「そういった感情は無駄なものだと?」
沈黙は肯定だ。
必要のない物を不要だと言い切ってしまえる若さに(牛魔王に倣っている部分もあるだろうが)、少々眩しい物を感じる。

閻魔王は器を置き、真顔で紅孩児の瞳を覗きこんだ。

「好きか嫌いか、というのは大事なことだ」
「そう……でしょうか」
少々怯んだ紅孩児が、眉を寄せる。
「自分が好むものを知るということは、好まないものを知ることにも繋がっている。自分の中の判断基準がなくては、他者の心を推し量ることも出来まい。このあたりに住む異形ならばそれでも良かろうが、統治者としてはそれではまずかろう」
「ですが、武こそが尊ばれる冥界において、統治者は弱者の心を汲む必要はないと思うのですが」
「汲むか汲まざるかは統治者の判断で構わぬだろう。ただ、知っていてそうするのと知らずにそうするのとでは違ってくるものがある」
「……………………」
「そして、時にはのんびりと書を読んだり、こうして茶を飲んだりする時間も必要だ。心に余裕があると、周りが見えてくる。時には一歩離れた場所から全体を見渡せ。近視眼は不利益しかもたらさぬ」

言葉を切ると、閻魔王は茶を一口飲む。
紅孩児は真剣な表情でそれを聞いていたが、一通り反芻し終えると、「何故私にそれを?」と問うた。
怪訝な、というよりも不思議そうな表情で。
しごくもっともな疑問だ。
閻魔王自身も、少し真面目に話しすぎたと笑ってしまいそうなくらいである。
「老婆心、というやつか?牛魔王は説教などしないのだろう。先に生まれたものとして、ささやかな忠告だ。そう深い意味はない」

試した、というのが一番近いだろう。
ここで閻魔王(牛魔王以外の誰か)の話を頭から否定するような者ならば、器は知れている。
……もっとも、素直にそれを告げるわけにはいかないが。

紅孩児は、閻魔王の真意を探ろうとするように、じっと見つめた。
だが、その努力は実らぬことを知り、諦める。
ぐいと茶を一息で飲み干して「ありがとうございます」と丁寧に頭を下げた。
茶の礼を述べてその場を辞そうとする紅孩児に、閻魔王は声をかけた。


「紅孩児」


足を止める。


「私の部下になる気はないか?」


戯れであった。
紅孩児は勢いよく振り返り、一体何故そんなことを、と言いたげに刹那眉を顰めたが、すぐに単なる冗談だと気付いたのだろう。
口元に    閻魔王が初めて見る    不敵な笑みを浮かべて、


「私の主は、牛魔王をおいて他にありません。
 ……失礼致します」


恭しく一礼すると、今度こそ振り返らずに立ち去った。
……やはり妖怪の居住地区とは逆の方向に。

一人残された閻魔王は、

「ふられてしまったな」

…と、
さして残念そうでもなく残りの茶をあおった。




閻魔王が自分の城に戻ると、すっと現れた独角が『お帰りなさいませ』と恭しく出迎えた。
「『視察』はいかがでございましたか」
これは、政務を放り出してぶらついていた上司への当てこすりだ。
ついてきた気配はなかったが、閻魔王が何者と接触していたかなど把握しているだろう。
「中々に有意義な時を過ごせたぞ」
「それは何よりでございました」
棘のある相槌に、閻魔王は忠実な部下をからかうように笑みを浮かべた。

「……独角、お前は紅孩児のことが気に入らないようだな」

独角の秀麗な眉が寄る。

「あの男は、バカです。私は好みません。牛魔王様も何故あのようなバカをお側に置かれるのか理解に苦しみます」

独角は普段、このような感情を閻魔王に見せるような男ではない。
『バカ』から感じられる響きが決して嫌悪や否定ではないことに、閻魔王は内心で微笑った。

「牛魔王もバカだからな。バカ親子ということで釣り合いが取れてよかろう」
「…………………」
流石に、牛魔王を『バカ』と評した言葉に賛同するわけにも行かず、独角は黙ってしまった。
閻魔王は静かに肩からかけたコートを翻す。
後に従おうとする独角を必要ないと手で制し、ただ一人、無機質な城を私室に向かって歩く。

長い回廊から見上げる月は、もはや記憶にないほどの遥か昔から何一つ変わらない。
紅孩児という男は、良くも悪くも他者の興味を引く妖怪のようだ。
自分の色を映さぬ瞳は、相対する者の色を映す鏡となるのかも知れぬ。
それは牛魔王に変化をもたらしたのか。
冥界にとってどういった存在になっていくのか。
それが吉と出るか凶と出るか…………、

どうでもいいことだ。

長い生は様々なことを鈍化させる。
停滞を望む心を誰が責められよう。

閻魔王は、冥界という地を愛していたが、容易に略奪や搾取へと繋がってしまう妖怪の武のみを尊ぶ性質を憂えてもいた。
だがまた、牛魔王や紅孩児のようにただ力のみを渇望する純粋さを好み、そうしたものを持ちえぬ自分を疎んでもいた。

矛盾はまた、しかし同居している以上真実でもある。
紅孩児の瞳に映った自分はどんな色であったか。
やはりどうでもいい、と思う。
きっと、閻魔王自身が好む色ではないのだろう。
時が経ち、閻魔王の統治も廃れ、やがて来るかもしれない変革に、自分は立ち会うことはないだろうと、そう思っている。
それは敗北の予感なのか、それともまた別のものなのか、そこまでは予期しえないが。

自分が紅孩児に投じた一石が、愛する冥界のためになればよいと。

自然とそんなことを考えてしまった閻魔王は、
「らしくもない」と自嘲の笑みをひそやかにこぼした。





●後書き●
紅孩児に対してやけに好意的な閻魔王が好きで書きました。
紅孩児の紅茶好きはどこから来たのかなあとか、考えていると、父上は無趣味な方なので違うかなあ、他に影響を受けそうな人って言ったら…閻魔王!?
そんな、図式です。
誰にインスパイアされたものか、紅孩児はあまりよく覚えてないくらいでいいと思います。
ただ、この時閻魔王を少しでも『かっこいいな』と思ったことが一つの理想になっていたらとか、いやもう本当に全てが妄想捏造ですみません。

文章中で息子自慢に来る牛魔王、のシーンがありますが、絵ヅラは一つ前の記事の4コマのイメージでお願いします。
ギャグでもシリアスでも。むしろギャグに見えるシリアスが美味しい冥界です。

閻魔王はどんな人かなあ、と自分なりに掘り下げた文章でもあります。
『転生を望まない』という言葉から、自分の現状にあまり好意的感情を抱いていないことが窺えます。(…いや、推測というか妄想ですが)
牛魔王とのやりとりを見ると、牛魔王の『妖怪らしさ』みたいなものを好んでるように見えるから、『妖怪である自分』よりも『妖怪らしからぬ自分』が嫌なのかなとも。
長く生きてると、全てがどうでもいいという退廃的な気持ちもたくさんあると思います。
このままでいいという気持ちと、再生に繋がる破壊を望む気持ちとを、両方持ちながらも冥界の王という立場上、自分では身動きがとれない。
そんなジレンマを含め閻魔王考察をグダグダと書きました。
えっと、いつもながら山とかオチとかない雰囲気文章ですみません。

ちょろっと出てくる独角について。
独角と紅孩児の仲が悪いらしい公式設定ですが、実際にその仲の悪さ加減を見てみたかったです。
お互いに『父上は素晴らしい!』『閻魔王様の方が素晴らしいに決まっている!』的な上司愛が炸裂する結果仲が悪いんでしょうか。
でも、蘇芳と紅孩児を見てると、お互いのことは理解してるけど、理解しあって(しようとして)はいないのだなとか。

紅孩児の怒りを買ったときの蘇芳の『あんた昔はもっとバカだったよな』っていうセリフの『昔』は、独角時代のことという解釈をしてるんですが実際どうなんでしょう。
いや、だって、蘇芳が冥界に掻っ攫われてきたのは金蝉子の転生出現前提のわけだし、数年前の紅孩児が物語中の紅孩児とそう変わるわけはないと思うんですよ。
ただ、蘇芳も独角の記憶とか具体的なものはあまりなさそうだし、そのセリフには違和感を感じました。

でも蓮咲伝をやって、二人の仲が悪いらしいという用語解説を見て、なるほど紅孩児と独角は仲が悪いといえるくらいの交流があったらしい。
……ということは、あのセリフは無意識のうちにでた独角の言葉だったのかな、とか。
勝手に納得させていただきました。
仲が悪い方が相手のことをより多く考えるから、仲がいい人達より互いのことを理解してることってあるような気がします。
蘇芳の言葉も「俺は嫌いだけど、でもそこがお前の唯一のいいところだったじゃないか」みたいな言葉に聞こえてくる!!(希望的観測過ぎます)
相思相嫌な友情たまりませんね。
アスファルトの焼ける臭いとか雨上がりの空気とかそんなの忘れてもいいから諦めるなんて言うなよな不良漫画のライバル同志みたいな二人だったらいいなとか滾りました。

紅孩児の方は、独角の転生が人間で、ちょっとがっかりしたと思います。
対等に殴りあったり出来ないんだもの。
怒りのままに蘇芳に炎を向けてみたけど、あっさりと殺してしまえそうで、そんな事実を突きつけられて本人無自覚のままに余計腹が立ったんじゃないかなとか。

あれ、閻魔王と紅孩児じゃなくて独角と紅孩児語りになってたよ。

独角はマジで美味しい男だと思います。
金蝉子とじゃなくて閻魔王とのフラグが立ってるあたりとか。
え……だって『閻魔王が果たせないことを果たすために、中立軍に入る』とか、閻魔王ありきの話だったのかお前……!!とか思ったもの。
もちろん、一緒にいるうちに金蝉子にキュンキュン来ちゃったのは、それはそれで独角金蝉も美味しくいただけますけど!(雑食)
うっかり告白しかけて「いや、俺の話はいい」みたいに言葉を濁したあたりが大好きです。
ポジションがおいしすぎますよ独角。大好き。
……独角含め他の転生前キャラも立ち絵欲しかったと思うのは……贅沢、ですかね?
護衛の人たちは閻魔王とコーディネイトして軍服チックだといいですね。ウフフアハハ。
妄想、尽きず。
 

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