「他人宛ての手紙を読むなんて酷いよキーファー……。」


あっさり置いてある手紙を読んでしかもそれを全然悪いと思わないのがキーファーだと思う。
非難すると「見せたくないような内容の物をその辺に置いておく方が悪いのです。それとも何か？私が見てはまずいことでも書いているのですか？」とか反対にちくちく言われる。
ほんと、嫌な男だなキーファー。
でもそこがいい！！
愛しています！！


確かジョヴァンニＥＤだと、「ルノーを連れて帰れないからおばさんに合わせる顔がないのでノーグには戻れない」みたいなこと言ってたような気がしますが、本当はそんなことはなくて、ルノーのお母さんはテレサだけでも無事な姿を見たら嬉しいと思うんだよね！！
そういうわけで、キーファーＥＤでは是非に旦那様と一緒にノーグに行っていただきたく。
オフラインで出した本の続き的にもこの辺の話とかは妄想がはちきれんばかりに膨らんじゃっているのですが、形に……………………できたらいいですね……。




◆あの時のこと・５◆
キーファー「……それで？お前の理想はあのようなジャンル不明の男なのですか？」
テレサ「（引っ張るなあ…）…あれは、客観的に見て、女の子の理想の人ってこんなのかな？っていう……」
キーファー「お前は自分以外の女性をどんな生き物だと思っているのですかとかもう突っ込むのも面倒ですね。……誰かの理想ではなく、お前の理想を書けばよかったではありませんか」
テレサ「えっ、私の？」
キーファー「そう、お前の理想の男性像を。いなかったのですか？理想の王子様は」
テレサ「………………あ～……うん……まあ、いないこともなかったかな…」
キーファー「ほう、どのような」
テレサ「ええ～？言うの？」
キーファー「怒らないから言ってごらんなさい」


テレサ「………………………………レヴィアス様、みたいな人、かな」


キーファー「………………………」

テレサ「ちょっ……なにその『身の程知らずな…』みたいなかわいそうな子を見る目は！！違うよ！？レヴィアス様ご本人とどうこうとかじゃなくて、ほら、ルノーのお兄さんってレヴィアス様に似てるでしょ！？私小さいころからずっとルノーに、ルノーのお兄さんは素敵な人だって洗脳されて育ってるから、それで必然的に理想像になったっていうか、ね！？」
キーファー「ああ…なるほど」

テレサ「それに、ルノーのお兄さんみたいな人を見つけて結婚できれば、ルノーが喜ぶかなって思ってたから」

キーファー「………………………」

テレサ「え！？な、何でそこで目頭を押さえるの！？」
キーファー「自分の人生は自分のために使っていいのですよ、テレサ」
テレサ「今度はなんか今まで見たこともないような慈愛に満ちた表情に！？キーファーに慈悲の心をかけられるとか私一体どれだけかわいそうな子なの　　　　　　　　！？」

どっちかと言えばこのやりとりが書きたくて描いた漫画だったリ。
境遇が境遇だけにテレサって浮ついたところのない子で、イケメン様見て「ドキン……！」とかなったりしてるところが作中にはあんまり出て来ないので、どんな人が好きなのかなって妄想しました。
「理想の人」ではなく「理想にするべき人」なあたりがキーファーの涙を誘ったんだと思います。